うらめしやー!どうも、裏飯屋です。
今回はAviUtlでのVOICEROID編集に慣れてきて「編集をもっと簡略化&効率化したい」または、「もう少し高度な編集をしたい!」という人がたどり着くであろうPSDtoolkitの導入方法について、わかりやすく簡単に書いていきます。
※今回は同梱されているかんしくんを使わない方法を紹介します。(プログラミングの要領で設定するためかなり難しく、ミスると動かないので)
かんしくんを使えるようになれば編集が更に簡単になりますが、そこまで差はないのでまずはPSDtoolkitを使えるようになりましょう。
本記事はPSDtoolkitを使用した字幕の自動生成と立ち絵を使用した目パチ口パクの設定のやり方までの解説となります。
PSDtoolkitの導入
まずはPSDtoolkitをインストールしましょう。
こちらのダウンロードページからPSDtoolkitをダウンロードします。
最新版をDLしたらAviUtlのフォルダにscriptフォルダ以外を移します(scriptフォルダは既にあると思うので)その後ダウンロードしたscriptフォルダの中身をAviUtlのscriptフォルダの中にコピーしましょう。
導入は以上です。あとは起動して設定を行いましょう。
PSDtoolkitの設定
PSDtoolkitを導入できたら今度はAviUtlを起動します。
TL上で右クリックして「プロジェクトを作成」後に「編集」から「PSDtoolkit」→「環境設定」を開きます。
画像の通りチェックマークを付ければ完了です。
「口パク準備」と「字幕準備」と発動条件の「Shiftキーを押しながら~」の3つにチェックを入れる事により、音声データをドラッグして、Shiftキーを押しながらTLにドロップするだけでこのようにアイテムを置くことが出来ます。また、最初からグループ化されているので移動も楽です。
普通にD&D(ドラッグアンドドロップ)した場合は音声ファイルだけドロップされます。
一番下の「1フレーム毎に~」という項目は最初に説明したプログラミングの要領で設定するやつです。使用する人は少ないと思いますが使うことになるかもしれないのと特にデメリットもないのでチェックを付けておいた方が無難だと思います。
自動字幕生成のやり方
まずは先ほどTLにドロップしたとき自動生成されるようにボイスロイド側でテキストファイルを一緒に出力する設定を行います。
「ツール」から「オプション」を開き、赤枠のその他の項目にチェックボックスを入れればOKです。
するとファイルを保存した時に下画像のように同じファイル名のテキストが生成されます。
あとは音声ファイルをTL上にD&D(ドラッグアンドドロップ)してあげると3つのアイテムが自動で生成されます。テキストファイルはあるだけで良いのでD&Dする必要はありません。
しかしこれだけでは字幕は表示されません。
TLを右クリックしてメディアオブジェクトの追加を開いてみると「PSDtoolkit」という項目が増えています。
その中にある「字幕表示」というアイテムをTLに追加してあげましょう。
ちなみに一つ上の字幕準備は先ほどD&Dした時に自動的に生成されたアイテムのうちの1つ(3つのうちの1番下)なのでここから追加することは基本的にはないです。
「字幕表示」をTLに追加したら設定を行います。この設定が出来ればこの字幕の自動生成作業は完了です。音声ファイルをD&Dするだけで字幕が自動で出てくるようになります。
(また設定かよ…)と思うかもしれませんがPSDtoolkitとVOICEROID側の設定は最初だけですし最後の字幕表示は慣れれば5秒ぐらいで出来るようになります。
つまり字幕表示の設定だけ覚えればOK!簡単ですね!
さて、字幕表示を開いたらテキストに指定レイヤーと書かれています。
この指定レイヤーの番号を字幕準備が置いてあるレイヤーの番号に書き換えてください。(赤線部分)なお、それ以外のコードは弄らないでください。
この場合「字幕表示のテキスト文の指定レイヤー番号を9に書き換え」ます。
すると字幕が表示されます。あとは縁取りやカラーや大きさ等、字幕を装飾してあげればOK
ややこしいので間違えないようにもう一度言いますが、文字の太さや位置、カラー等の装飾の編集をするのは字幕表示のアイテムです。
字幕が表示されるのは「字幕準備と字幕表示のアイテムが重なっている場合」なので基本は「字幕表示のアイテムは最後まで伸ばしてリアクションを付ける部分だけ分割」して変更してあげればOKです。
字幕表示だけあっても画面には映らないので雑に伸ばしてあげるだけでいいので管理はとても楽です。
あと、最後の改行は「字幕準備」で弄っています。「文の内容を変更したい場合は字幕準備」で設定します。
「サイズやカラー等の装飾を変更する場合は字幕表示」、「文章の内容や改行する場合は字幕準備」を変更します。
これでVOICEROIDで出力した音声をD&Dするだけで字幕の自動表示が出来るようになりました!
立ち絵の使い方
まずは目パチ口パクをするときにも使う共通の下準備から
共通の下準備
①DLしてきた立ち絵のPSDファイルをTLにD&Dします。
②次に「編集→PSDtoolkit→ウインドウを表示」でPSDtoolkitのウインドウを出します。
PSDファイルの立ち絵は全部このウインドウで編集します。
また、表情やポーズを変える時は今まで通り分割してあげましょう。
立ち絵の変え方
ウインドウ左側にあるフォルダを開いてパーツごとに変更します。
使用したい立ち絵が出来上がったら左上の送るボタンをクリックすればTL上の立ち絵に反映させることが出来ます。
また、目のマークのチェックで表示非表示の切り替えをすることもできます。
立ち絵を切り変える場合はこのように立ち絵を作って1回1回送らないといけません。
立ち絵によってこの作業の労力は変わってきます。(作者さんのPSDに対する理解度等)めんどくさそうに思えますが簡単なものはとてもやりやすく確実に挿し替える方法より早いです。
しかし、表情をコロコロ変えながら目パチ口パクを使う場合や、どのように編集するかでも労力は変わってきます。
ある程度の理解力が付けば自分の編集に合った立ち絵を選べるようになれるので、慣れるまで色々な立ち絵を使ってみてください、本当に使用感が立ち絵によって変わるので面白いですよ!
目パチ口パクの使い方
目パチ口パクをするにはPSDファイルの画像が必要になります。
まずはニコニコ静画からPSDファイルがある立ち絵をDLしましょう。
通常は立ち絵の絵師さんが普通の立ち絵と一緒に入れてくれています。
画像はパイングミさんの葵ちゃんです。最近自分のチャンネルの動画で愛用しています。リンクはニコニコ静画の立ち絵ページです。
PSDtoolkitを導入する前は立ち絵を分割して一枚一枚差し替えてたりしていたと思います。
正直立ち絵の変更作業の労力は(使用する立ち絵のPSDファイルによりますが)大して変わらないので自動目パチ口パクを行わない場合は自分がやりやすい方で編集すればいいと思います。
それではやり方です。目パチと口パクそれぞれ一個ずつ説明していきます。
目パチの設定
①立ち絵のアイテムに「アニメーション効果→PSDtoolkitから目パチ@PSDを追加」し描画の上に移動させる
②目パチの設定を開く
③その状態でPSDtoolkitのウインドウから割り当てたい目のイラストを右クリックし「開き」と「閉じる」にそれぞれ割り当ててあげる。
パラメータ設定のウインドウに設定が反映されてる事を確認したらOKを押しましょう。
以上で目パチの設定は終わりです。それでは確認してみましょう。
出来てないやんけ!
…とまぁ、違う立ち絵を使用している人は普通に出来ている場合があります。
それはなぜかというとレイヤーが切り替えじゃなく同時表示になっているからです。
同時表示されるレイヤーの見分け方は「*」マークが付いているかどうかで見分けることが出来ます。ちなみにこれは立ち絵の製作者さんが設定しているのでこの設定画面では変える事は出来ません。
「*」マークが付いていない立ち絵で目パチを使う場合は目を非表示にして送ってあげると開くと閉じるでそれぞれ割り当てられた目のレイヤーが表示されるので被らずに済みます。
また、もっと滑らかな目パチをさせたいときは先ほどの設定ウインドウの半開き等にも割り当ててあげれば大丈夫です。
PSDファイルにあるレイヤーにもよりますので違和感と相談して設定してあげましょう。
以上で目パチの設定は完了です。
特定のシーンだけ目パチをさせたくない場合や表情を変えたい場合は目パチのチェックボックスを外すか割り当てを変えてあげればOK
表情を変えながら目パチさせるのは正直かなりめんどくさいのでこれをやっているボイロ投稿者の人を見ると「こだわっているんだな」と思いますね…
口パクの設定
口パクも目パチと同じ要領でやります。
①「+ボタン」→「アニメーションの追加」→「PSDtoolkit」→「口パク」を追加し、描画の上に持ってきます。
「あいうえお」と「開閉のみ」とありますが今回は開閉のみを使います。
違いは画像の通りですがこれといった違いは特にありません。目パチと同じでこだわらない場合は「開閉のみ」で開きと閉じを使用するだけでも十分に機能して見えます。
ちなみに描画の上に持ってくると立ち絵が消えてしまいますが心配しないでください。
②PSDファイルのテキストの「lipsync = 0 ,– 口パク準備のレイヤー番号」という部分の番号を「口パク準備」を置いているレイヤーに指定してあげます。
③「口パク 開閉のみ@PSD」の設定から「開く」と「閉じる」に立ち絵を割り当てしてあげると立ち絵が正しく表示されます。
一応GIFで用意しましたがFPSが低いので口パクしてるのは確認できるのですが喋ってるようには見えないですね…AviUtl上ではちゃんとパクパクしてるのでここらへんはご自分で確かめてみてください!
以上で目パチ口パクの解説は終わりです!
まとめ&要点注意点
PSDtoolkitを導入することにより編集作業の労力は確かに減るのですが、出来る事が増えてやりたい編集を追加して作業量が逆に増えたり…なんてことがあるのでどこまで編集するかは自分の時間や体力と相談して運用しましょう。
目パチと口パクをするだけでキャラクターが人間っぽくなり動画に華がでます。ここも調声と一緒でこだわりすぎると時間がかかるので動画のスタイルに合わせて編集をしましょう。
最初のうちは上手く設定できなくて戸惑ったりもしますが、一度慣れてしまえば自動目パチ口パクの設定なら1分もかからずに出来るようになります。
上手くいかない時は以下の点を確認してみてください。
- 字幕表示の指定レイヤーは合っているか
- 立ち絵が同時表示、切り替え表示なのか
- 同時表示の場合非表示にして送れているか
- 目パチ口パクのアニメーションは描画の上に置かれているか
- 目パチ口パクの設定パラメータにちゃんと立ち絵を割り振れているか
- 口パク準備のレイヤー番号が正しく指定されているか
今回の記事は以上になります!
いいVOICEROID実況ライフを、それではまた~