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【実話】カード詐欺師を詐欺った話を登場人物ボボボーボ・ボーボボで語る

うらめしやー!どうも、裏飯屋です。

 

今回は最近筆が重かった事もあり、ちょっと趣向を変えてあっためておいたネタ(ボーボボの方ではない)をそろそろ出そうかなと思い記事を書くことを決めました。

この件は全国ではニュースにはなっていませんが県内での被害者が結構いて地元のニュースに載るレベルの事件でした。ちなみにもう何年も前の話です。

 

あんまり公にすることでもないのですが、もうネタにしてもいいっしょ。って思いもあったのとこれから他の人が詐欺にあわないように注意喚起も含め全部書きたいと思います

注意喚起は綺麗事じゃなくてガチです。この事件は大人なら引っかからないレベルだと思うのですが、無知な大学生が数百人単位で引っかかっています。正直詐欺師のレベルとしては高い方ではないと思うのですが、それでもある程度ちゃんと考えられているぐらいには巧妙であり、社会経験のない学生だとわからない内容だなと振り返って感じました。

 

はじめに

タイトルをもう少し細かく砕くと「カード詐欺師が美味しい話を持ってきたので騙されたふりをしておいしい部分を吸い、(結果的に)脅してお金を返してもらい、尚且つ警察に情報を渡し逮捕に協力した」という風になります。

ちなみにこの事件は自分は被害者であり加害者でもあります。
警察の方にも怒られましたが、知識不足なのに軽率な行動をし自分を危険に晒しました。
結果的に上手くいきましたが二度とこのような事はやらないですし、読者の皆さんにも気を付けてほしいので自分の非も包み隠さずに話すつもりです。

 

登場人物の簡単なプロフィール

登場人物は全員仮名です。



ドンパッチ…カード詐欺師、スーツを着た40代ぐらいの男

つけもの…筆者の学生時代の知り合い(友人ではない)、こいつが話を持ってきた

ボーボボ…筆者、この頃は自分は他人よりも頭がいいと思っていた痛い人間、21歳(だった気がする)。ちゃんと鼻毛が出てる

お茶漬け星人…刑事A、威圧的な方

ふんどし太郎…刑事B、優しい方

 

一章 ただしつけもの、てめーはダメだ(発端)

この頃ボーボボはアルバイトに勤しんでいました。

この頃からやりたいことはあったのですが友人と遊ぶのが楽しくて勉強など後回しにしていました。もちろんお金も欲しかった

 

その時に学生時代に特に仲良くもなかったつけものから連絡がきてファミレスで会うことに。持ち掛けられた話はカード詐欺だと一発で分かる内容でした。要約すると

  • 知り合いの保険会社に勤めてる人が契約数が欲しくて人を探している
  • 一度契約さえ取れればいいし、1ヵ月経てば即解約させるので契約してほしい
  • 契約はクレカを登録して情報を渡してくれればOK
  • コピーを取った後にクレカはこっちで処分してあげるからカードは渡してくれ
  • これをやってくれれば5万円あげるよ。友達を紹介してくれれば3万円だ

とまぁこんな感じ、契約数が多ければ昇進やボーナスがあるから5万円出しても+になる。お互いWINWINの関係なんだよとかそんな感じで上手く話してました。

(つけものもこの5万円と3万円が欲しくて契約後話を持ってきたんだろうな)と思いながらカード詐欺だよとは教えませんでした。どうでもいいし仲良くは無かったので
ちなみに自分をボーボボに例えたのはこの仲間をいいように利用する部分から取りました。ボボボーボ・ボーボボ面白いのでみんなも読もうね

 

ここで悪知恵が働き、話に乗ることにしました。

ボーボボが考えていたことは

  1. 騙されたふりをしてカードを作る
  2. 予め情報は全部保存し報酬をもらう
  3. 毎日口座をチェック、引き落とされた瞬間に詐欺師に連絡
  4. 問い詰めて戻さないと警察に言うぞと警告
  5. お金戻った後に警察に通報する

「使えるものは使う!」フル・フロンタルもびっくりの外道ですね。自分でもそう思います。最早例えているボーボボに悪い

この時点で詳しい人はツッコみどころに気づくと思いますがそういったものは最後にまとめています。ボーボボは無知だったので当時は完璧な作戦だと思っていました。

 

そしてつけものにその場で「OK」と返事をし、詐欺師から連絡が来るのを待ちました。

翌日詐欺師からLINEが来て、早速会ってカードを作りにいく事になりました。

ちなみにつけものの出番はここで終了です。いくらぼられたかは知りません、連絡取ってないので

二章、邂逅

市街の離れた場所で会うことに、ボーボボは原付で待ち合わせ場所に行きました。

するといかにも保険の営業をしてそうなスーツの恰好をしたドンパッチがベンツに乗って登場。

接客業で鍛えた笑顔とトーク(接客はものすごく嫌い)で自己紹介をし、いい感じの雰囲気で打ち解けた後にATMへ

そこで指示を受けキャッシュカードを作ることに、言われるがままキャッシュカードを作りました。ここで戻る前に登録情報をすべてスマホで撮影。

それから隙を見て車の写真を撮影、念のためナンバープレートは別れ際にしっかりお見送りをしている振りをして暗記してメモしました。

また、その日は逐一スマホを弄るフリをして地面を撮影しました。これは場所と日時を保存するためです。

 

ちゃんと5万円を貰いその日はお別れ、数日後、「別のカードでやらないか?前と同じ報酬を出すよ」と言われたので快諾。どうやら印象が良かった(馬鹿に見えた)みたいですね

同じ作業をし5万円を貰いました。よく考えてみれば個人情報のリスクと引き換えに10万円のリターンと考えたら馬鹿だなと、せめてハンターライセンスみたいに数千万無いと割に合いません。でもその頃は最初にも書きましたが自分に自信があったんです。酔ってました、腋毛の至りってやつですね、腋毛真拳だけにってかやかましいわ

酔っていた部分を補足すると、ここだけの話実はマルチもやってました。役職も貰い県の幹部になって都会のパーティにも呼ばれるというそこそこ良いトコまで行ったんですけど下の管理と月にかかるコストとか将来性とか色々考えて辞めました。元々悪いことしてる自覚はあったんですよね。「馬鹿を騙すだけか」って考えで始めましたし身内や友達は引き込むことすらしなかったので。ってこれじゃぁ自分も詐欺師じゃなイカ!

下が連れてきた人をニコニコしてしっかりプレゼンして下に付ける。上にも下にも感謝尊敬されお金も絞れる。いい商売でしたよ。上しか得しないし友達無くすのでマルチも絶対やらない方がいいです。

まぁこの話は置いといて、次回は毛刈り隊本部(警察署)へ行く話になります。

 

三章、逮捕しちゃうぞ

それから口座を毎日チェックしました。すると3日程で満額引き落とされていたので早速電話することに。

LINEで文章だけを送るとスルーされたり逃げられる可能性が高いのでいきなり電話しました。まぁ文章より確率が低いだけで電話も逃げられる可能性はありますが…

するとちゃんと出てくれました。すかさず要件を伝えます。

ボーボボ「カードから満額引き落とされていたんですけどもしかして詐欺ですか?お金はちゃんと返ってくるんですよね?返ってこない場合は警察に行きますよ?」

すると、

ドンパッチ「実証とするため一度引き落とす必要があった。ちゃんと返すつもりだったんだ」

という言い訳が飛んできました。それは流石に苦しいぞドンパッチ。
下出で言ってきた時点で立場逆転したなと勝ちを確信しました。

ボーボボ「ではすぐに振り込んでからカード返してもらえません?」

と尋ねたところカードを返してもらえることに、ちなみにカード会社に怪しまれるからか返済は現金で20万ずつ返してもらうことになりました。正直これは考えてなかったので面倒だなと思いましたがこれのおかげで美味しい思いをすることができました。

 

2回目に会う時に金銭消費貸借契約書を書いて渡してきました。

信用度を取り戻すためですかね、まぁそんなもの最初からないんですけど←

その後1回目の現金手渡し、封筒の中を確認してみるとちょっと多かったので聞いてみると

ドンパッチ「ボーボボ君には心配かけたからね、お詫びの気持ちとして」

と、どこの誰からぼってきたのか分からないお金が入っていました。
めっちゃ機嫌取ってくるやんドンパッチ

ゲスの極み鼻毛のボーボボは喜んで受け取りました。やったね!

 

それから何回か(お詫び入りの)現金で返してもらい最後の入金が終わるぐらいで警察署へ駆け込みました。

気分はルンルン美少女警察官です。日本一周で2回違反して後がないので注意しながら駐輪場にヤマハのJOGで華麗にドリフト駐車を決めます。

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テンションとは裏腹に落ち込んだ様子を見せながら受付で「カード詐欺にあったんですけど…」と申告し奥に通してもらいます。僕はか弱い被害者…助けて~おまわりさ~ん(´;ω;`)

出てきたのはお茶漬け星人とふんどし太郎。事情を軽く説明し逮捕してもらおうとしたときに予想していなかった事を言われます。

お茶漬け星人「カード詐欺で盗られたお金は返ってこないよ。あと捕まえてもいいけどその場合君も捕まえることになるよ?詐欺師と協力してカード会社の人を騙した共犯だからね」

ふんどし太郎は優しいけど(役割で決まっている)所詮は毛刈り隊、こいつらも敵だ。「(確かにそうだわ、まぁ自分は被害無いし)じゃあいいです帰ります」と爆速で掌を返します。正体表したね。正体表したのはボーボボの方なんですけども

 

この時はあったまっててボーボボを叱咤するために言ってくれた事に気づきませんでした。叱ってくれる大人って大事、あの時は本当にすいませんでした。キッズでした

 

帰ろうとした際に「何件か被害届が出ているからまた参考意見として話を聞くかもしれない、電話番号を教えてくれ。」と言われたので素直に教えました。「ぜってー出てやらねぇ!」と思いながら警察署を出ました。

 

警察署を出て3秒で電話がかかってきました。これにはボーボボも苦笑い

 

両成敗といこうや…という事でお茶漬け星人とふんどし太郎には全て話しました。警察に隠し事は通らないのを知っていたのでお詫びの現金の件もちゃんと話しました。逮捕はされなかったです。良かった。

車のナンバーの映しと写真も渡し、待ち合わせ場所等の日時と場所まで伝えました。これで監視カメラの映像とかも拾えるはず、、です。

この日はこれで終わりました。

 

四章、エンディング

後日、数週間後ぐらいですかね。また警察署に呼ばれました。

話を聞いてみるとドンパッチがなにやらパネルを持って写真に写っています。どうやら捕まったので確認してくれとのことでした。

確認するだけでそれ以外は特になにもありませんでした。わざわざ呼び出さずにSMSメッセで送れやと思ったのはここだけの話

そしてこの話はおしまいになります。

 

さて、最終的に自分は得をしたわけですが。危ない点がかなり多かったので一個一個解説していきたいたいと思います。

まずは①個人情報のリスクですね。

この詐欺師、噂ではヤクザとも繋がっていたらしく個人情報を流されていたら大変なことになっていました。

そして②詐欺被害にあったお金は返ってこない事が多い事。もしそのまま返してもらえなかった場合、200万相当のお金が返ってこない事になっていました。

③自分も詐欺罪的なので捕まっていたかもしれない事。法に詳しくないし勉強もしていないのに今回のような計画を立て実行してしまった。注意で済んだものの、やってることは似たような事なので誠実に生きようと思いました(今は真面目に生きています)

 

詐欺にも注意しなければいけませんがその前にまず怪しい人や怪しい友人とはかかわらないようにしましょう。

そして筆者みたいに騙されない自信があっても、かかわった時点でリスクが絶対についてくるので危ない真似はやめましょう。人から回ってくる美味しい話にはリスクかデメリットしかないです。

 

話の内容が重い記事にならないように登場人物をボーボボのキャラで例えましたが結果ふざけてるような記事になってしまいました。※筆者は至って真面目に書きました

特にオチはありませんがこの世で一番大事な事を言って終わりにしたいと思います。