うらめしやー! どうも、裏飯屋です。
閃光のハサウェイ、延期を重ねましたがついに上映されましたね。
裏飯屋も上映されて1週間ほど経ってから観に行きました。
記事の公開がクソ遅いのはある程度配慮したからです(適当)
以下前書き、興味のない方は目次まで飛んでください!
視聴し終わった感想としては、「初代やZや逆襲のシャア」などの今までのガンダムが詰まっていて、この後に公開される閃光のハサウェイの2部3部を盛り上げるための要素や、本編でもガンダム作品らしいやり取り、描写などがありかなり面白いものでした。
しかし、一緒に見に行ったガンダムを浅く知っている程度の友人は「何が何だかわからなくてつまらなかった」という感想を漏らしていました。
映画を見終わった後に友人に本作の面白かった部分を解説すると納得してくれましたが「それは知ってないとわからねーわ」と言われました。でもまぁ確かに裏飯屋もそのことについては一部同意しています。知っていたからこそ面白いと感じる部分はありました。
このように、同じく「閃光のハサウェイ」の面白さをわからなかった人も居ると思います。
なので今回はそういった、「視聴したがちょっとよくわからなった人」向けに解説記事を書きました。
流石に今この記事を読んでいる人の中には居ないとは思いますが未視聴の方は注意してください。
未視聴の方にアドバイスするなら公式サイトであらすじをしっかり読んで、登場人物を覚えておいてください、それだけで事前知識無しで行くよりかはかなり理解できると思います。
さて、前置きが長くなりましたが、まず目次として最初にこの映画をパートごとに分けてみました。細分化するともっと分けれますしもっとまとめることもできるのですが、、解説しやすいようにちょっとアレンジして分けてみました。
1、飛行機ジャックパート
2、空港ロビー&ホテルへ向かうまでのパート
3、ハサウェイお出かけパート&ホテル脱出パート ←みどころ!
4、軍に保護されてから別れるまでのパート
5、マフティー軍基地~Ξvsペーネロペーパート ←みどころ!
それぞれのパートでの解説&見どころポイントを書いていきます。
1、飛行機ジャックパート
まずは飛行機ジャックパート、実は重要なシーンなのですがガンダムシリーズが初見の人以前に閃光のハサウェイ初見の人は何もわからないと思います。
本作品を見た人はハサウェイが「連邦の官僚たちをこの目で見て起きたかった、これは俺のわがままだ」と、この飛行機に乗った理由を劇中で語っているので理解できると思います。
ここでの重要ポイントはこの行為によってギギとケネス大佐に出会ってしまうという超重大なやらかしをしているわけです。これがなければ何も狂わなかったでしょう。(まぁそれはそれでお話が終わってしまうのでいいんですけど)ハサウェイ自身も「仲間を危険に晒す結果になった」と言っていましたね。
原作を読んでるとわかるのですが他にも語ることはあります。が、こういうのまで話しちゃうとキリがないのでとりあえず一旦ここでジャックパートは終わらせておきましょう。今回は映画のみの解説を行いたいと思います。
また、「軍人でもない植物監査官候補のハサウェイの身のこなしと戦闘能力」「ギギに同族と言われた事」もあり、ケネスの印象に残り、話していくうちに「元軍事従事者(撃墜数1)」「ブライトの息子」という事もあり、仲良くなってしまいます。この時点ではケネスはハサウェイの事を疑ってすらいません。ただまぁ、ここまで目立っちゃうと印象に残るよねって話
起承転結の「起」にこれ以上ないまで当てはまっています。ここから運命が変わりました
2.空港のロビー&ホテルへ向かうまでのパート
ここではハサウェイが色々な人と接します。まぁそこは問題ではありません。
問題はギギとの会話シーンです。
ギギとの会話で大事な部分だけピックアップすると「この子は嘘がわかる」
「言葉の力」「あなたがマフティーになってよ」
「マフティーは正しくないよ」「わかってる、けどこれしか方法がわからないんだ」
ギギはジャックのシーンでハサウェイに「偽物なんてやっちゃいなよ!」と発言しハサウェイもそれに感応しテロリストに対して反撃を行いました。
ケネス大佐に言われた時に「何も考えてなかったよ、身体が勝手に動いてたんだ…」
そして「この子は嘘がわかる」という台詞、ハサウェイはニュータイプです。この時点で(おそらく)ニュータイプであるギギと感応して機内での行動やお互いの考えが読める(感じれる)という描写を生み出していると考えています。
ハサウェイがマフティーだとバレた理由も「ハサウェイから感じ取った」からでしょう。すいません、この辺りは明かされてないので推測です。
(c)創通・サンライズ
3、ハサウェイお出かけ&ホテル脱出パートと4、軍に保護されてから別れるまでのパート
すいません、話の流れ的にはaお出かけ→bホテル脱出→c軍に保護され別れるという構成なのですが解説的に「aお出かけ」「c軍に保護され別れるシーン」を解説した後に「bホテル脱出」の解説に移りたいと思います。
a.cのシーン
前半ではハサウェイがお出かけし、後半ではハサウェイがランディングポイントまで歩いて移動します。お出かけは味方と連絡を取るためなのですがここでは様々なシーンが見れます。
(c)創通・サンライズ
まずハサウェイがマフティーとして活動することになった理由は「人類は全員地球から宇宙に上がるべき」という強い思想を持っているからです。
ではなぜそのような思想になったのでしょうか?それはズバリ、シャアに同調したからです。
細かい設定の説明は省きますが、ハサウェイは「逆襲のシャア」でアムロとシャアの生きざまを見ながら戦争を経験しています。
ハサウェイはニュータイプなので感性がとても強く、様々な影響を受けました。
シャアの反逆の後、平和な時代が続きますが人の可能性の光を見てもなお腐り続ける連邦政府(逆襲のシャア&ガンダムUC)を見ていく中でシャアの考えに同調し強く思想するようになっていきます。そしてなんやかんやあってマフティーと名乗るテロリストの長にまでなります。
(c)創通・サンライズ
まぁそりゃそうですよね、逆シャアでサイコフレームの輝きを見た3年後にUCでまた争って、そこでまた人の可能性を見ても学ばないなんて人類は愚かって思いますよね。
話を戻しましょう、つまり連邦政府は腐っていてハサウェイはそれをよく思ってないってことです。
このパートでは「それ」と「マフティーの意志に対する人々の考え」を少し見ることができます。
ハサウェイ達がいたダバオのホテルの周辺はかなり豪華で絢爛としていましたがハサウェイが買い物していた場所はダウンタウンを思わせる暮らしを人々がしていました。(郊外と呼ぶほど離れていない、タクシー圏内)
さらに、マンハンターによる人狩り行為。あれはパスポートを持っていない人間を宇宙に送還する役割を持っています。身元がはっきりしてない人を宇宙に捨ててるってことですね。地球人至上で地球を私物化していることがわかります。生活環境も悪そうでしたね
ハサウェイがダバオからアジトに移動するときにもこの様子が見て取れます。
道は舗装されておらず、海はきれいでしたが川は汚染されていましたね。
また、ダウンタウンやフェリー乗り場にいた人たちからマフティーに対する声も聴くことができます。
タクシーの運転手が「俺たちは数日先生きる事を考えなくちゃいけない。1000年先を考えるなんて暇人がやることさ、営みってそういうもんだろ」という発言にハサウェイは少し驚いたような反応をしていましたね。
それについての描写はありませんが、きっとハサウェイも苦悩していたのでしょう。砂浜に座りカヤック(みたいな船)を待っている間うつむいていて、船の上では空を見上げていましたね。自分はそのシーンにハサウェイの悩みや葛藤が表れていたと思っています。ここら辺はガンダム作品っぽいですね
(c)創通・サンライズ
bのシーン
話は変わってお散歩から戻ったハサウェイはホテルで疲れて寝ます。
そして真夜中に襲撃を受けギギと一緒にホテルを脱出。
というシーンなのですが真相はハサウェイをダバオから脱出させるための陽動作戦です。官僚達をぶっ殺す事もついでで入っていますが(むしろこっちがメイン)
エメラルダ(赤い髪の女)とミツダ(車に乗っていた帽子の男)は味方でホテルから出てきたハサウェイを回収する予定でした。そしてギギがそれを狂わせたのです。
最初の方のメッサーに乗っていたガウマン達が気軽に任務に挑んでいた描写や「作戦時間は15分」という台詞は陽動で暴れるだけで戦闘する気はなく、即離脱する目的だったので到着が間に合ったガンダム部隊に驚き、撃墜されていたという背景もあります。
また、この時の「指揮官が変わるとこうも違うのか!」みたいな台詞吐いていたのはこのことですね。もちろん指揮官というのはケネスです。
そしてハサウェイのやらかしポイントその2ですね、ギギは捨てるべきだったのです。そのせいで後々味方を危険にさらします。
ここのパートでは襲撃の意味とギギの手を取ってしまったハサウェイのやらかしを理解していただければ大丈夫です。
ニュータイプ同士なのできっと切るにきれなかったんでしょうねぇ…と勝手に個人的には思ってます。
あとこれはおまけ解説なのですが、cのシーンでケネス大佐が食堂でギギを口説く場面、あれはハサウェイのためにわざと当て馬になって「一緒に寝てくれれば~」と下品な発言をして奥手なハサウェイに花を持たせようとしてくれてます。
これはよくある「1択だと可か否かになってしまう問題」を、選択支を増やすことによってどっちがいいか(どっちがマシで選ぶか)という心理に持っていく戦略です。
普段の自分のイメージを捨てて友人の為に尽くしてくれる、めっちゃいいやつですよね、ケネス大佐
そして頭もキレるケネス大佐、ギギとの会話だけでハサウェイがマフティーの可能性があるという考えにまで到達します。これに関してはギギは悪くなく、単にケネスが優秀なだけです。
ギギについてはネタバレになるのでこれ以上は言及しないようにします。続編の公開が楽しみですね!
5.、マフティー軍基地~Ξvsペーネロペーパート
(c)創通・サンライズ
最後です。合流しますが連邦(ケネス達)に尻尾をつかまされ基地を捨てて脱出するシーン
マフティーことハサウェイは味方を全員逃がすためにΞガンダムで出撃します。
普通に逃げると追われて全員捕まるのでロケットで「これで逃げているぞ!」と陽動(ロケットの波に隠れて船が走ってたシーン)
(c)創通・サンライズ
また、追撃してくるペーネロペー率いるキルケー部隊を足止めするためにそこからΞを出し、大将自ら囮になることで味方を補足されることなく逃がします。
お互いアナハイムの最新型なので武装は同じビームサーベル、バルカン、ビームライフル、メガ粒子砲、ファンネルミサイル
「あれれ~おっかしいぞ~??どうしてテロリストが連邦(アナハイム社)の最新型を持ってるんだろ~?」(CV高山みなみ)
という腐った人類の問題は置いといて、ファンネルミサイルをペーネロペーも使っていますが、それはレーンが強化人間だからです。
そして、最後の一番の見どころのハサウェイがペーネロペーを堕とすシーン。
実はこれ、逆襲のシャアのオマージュなんですよ
レーンは回収された後に「Ξガンダムを確かに堕としたんだ!!」と発言しています。でもΞガンダムはほぼ無傷でしたよね?
解説すると最後にレーンが攻撃して海上で1度見失ったシーン、その後脇からΞガンダムが出てきてレーンは反撃しますがファンネルミサイルの物量に押されて撃墜されます。
実はレーンが反撃して落としたのはΞガンダムが投げたビームライフルだったのです。
逆襲のシャアでは、アムロが序盤の戦闘時に(アムロがリガズィに乗ってる時)、隕石の裏に隠れ同時に切り離してデコイにしたBWSにギュネイが気を取られた事をアムロが覚えており、最終戦ではアムロが盾とバズーカーを投げて囮にし、脇から出てきたνガンダムに撃たれヤクト・ドーガが撃墜されます。
(c)創通・サンライズ
それをまんまハサウェイが1シーンでやってのけたのです。熱いですね。
その後、ペーネロペーを堕としたハサウェイが帰還し、みんなから「やったな!」とほめたたえられて第一部である本作は終了します。いい雰囲気ですがハサウェイのせいでみんな危険な状況になったんですけどねw
訓練の成績が良くてガンダムパイロットになり天狗になっていた(ケネス大佐もそこがダメだと言っていた)レーンはこれで敗北を知りましたしさらに強くなって劇中で活躍してくれるでしょう。
次が楽しみで仕方ないですね!
今回の解説はこの辺りで終わりにしようと思います。
これを踏まえて2周目に行くと細かい描写も理解できるようになってさらに楽しめると思います!
ガンダムファンの自分からすると今作は、前半は閃光のハサウェイのエッセンスがふんだんに仕込まれていて、要所でも※「香る程度にわざと垂らしてそして拭く」ような人物のやり取りや細かい描写が多く、めちゃくちゃ面白かったです。終わった後は興奮しまくって一緒に行った友人に熱く語ってしまいましたね…
しかし当の友人(ガンダムは少し知ってる程度)は話も理解できないし全然面白くなかったらしく、この友人のように閃光のハサウェイの面白さがわからなかった人が一定数いるんじゃないかと、それはとてももったいないので理解してほしい!という思いも込めてこの記事を書きました。
ちなみに友人が理解力なかったとかそういう意味で言ってるわけではありません。
公式サイトでキャラクターの関係や設定をあらかじめ見ていたり、初代ガンダム、UC、逆襲のシャア等を知っていないとわかりにくい作品だなと思いました。
ハサウェイの過去についての掘り下げもありませんしね、初見にはかなりきついと思います。
公式サイトで誰が敵で誰が味方かを見ているだけでかなり理解力は上がると思います。
この記事を読んでいて映画を見ていない人はいないと思うのでここで注意喚起しても意味ないとは思いますが…w
あとがきも長くなったので本当に終わります。また次回の解説でお会いしましょう!